mi2yay blog

NiCOLA inc CEOのブログです。

【VRビジネス】Ycom S16 Skylights考察

 

すごく長い期間をあけてしまいましたが、また意識てきにブログを書いていこうとおもっています。

 

今回のテーマはVRビジネスの仮説です。

まだ市場が立ち上がっておらず、フロンティナなドメインであるVRについて

ぼくならこんなビジネスをするというのを考えてみました。

 

先日、Ycombinator のSummer 2016のバッチがあり、そこで

Skylightsというサービスをみて、このサービスはうまくいきそうだな、おもしろいなと思ったので

具体的に絞って考察します。

 

▼Skylightについて

▼サービス概要

▼「私やるなら」のサービスチューニング

▼市場規模

▼この事業のボトルネック

《読了時間:4分》

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▼Skylightsについて

サービス概要:

自社開発のVRヘッドセットを用いて、

航空機搭乗中に、2D,3D動画を巨大なスクリーンでみることができるようになるサービス

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・ユーザーのメリット

∟巨大スクリーンで臨場感のある動画(映画など)をみることができる

・航空会社側のメリット

∟各席に設置されているスクリーンに対する設備投資費を下げることができる

∟スクリーン→VRヘッドセットへのリプレイスにより、航空機の重量を軽減することができる。

 

このSkylightsの例から抽出したVRビジネスに必要だと思うのは個人的に思っているのは、

①視覚的広さがエンドユーザーにとって価値になる領域。

→例:航空機では、広いスペース(ビジネスクラスやファーストクラス)にするために多額のお金を払う。

②VRの導入側(toC,toB関わらず)が、既存のサービスをVR技術を用いることでコストを削減できること。

→例:航空機の各席のディスプレイへの設備投資費を圧縮できる。

 

▼「私やるなら」のサービスチューニング

 

私がこのサービスをやるのであれば、次の2点を加えます。

 

1.GearVRのヘッドセットを用いること

私の考えとして、

現状、個々人がディスプレイ(携帯など)を所持しており

VRヘッドセットのような新たなディスプレイ、

まして設置型ディスプレイは、こと航空機の機内においては必要ないと考える

 

2.航空会社に対して月額のサブスクリプションモデルにすること

・導入企業側のメリット

一括購入(分割購入にしても利子がかかる)は負担がかかるため、

月額で安価に導入でき

 

・提供側のメリット

顧客導入のハードルを下げることと、一つのクラウドから同一のサービスをていきょうするため開発コストが下がる

(各企業ごとのチューニングのための開発コストがなくなる)

 

▼推定市場規模

推定2414億円

全世界の航空機の機数:33669台

International Business Aviation Counsil, p5 Business Aviation Safety Brief

http://www.ibac.org/wp-content/uploads/2010/07/IBAC-Safety-Brief-13.pdf

一機あたりの席数を120と仮定

本サービス価格 

月額5000円/席

 

従って年間のTAM(Total Addressive Market)は以下になる

33669*120*5000*12 =242416800000

約2424億円となる。

 

▼この事業のボトルネック

 

この事業のボトルネックにおいては

①ユーザーにニーズが本当にあるのか

航空機を使うユーザーとしては主に

・観光客

・ビジネス客

の二つに分けられ、

観光客においては、エンタメニーズはあるが

一方のビジネス客においては、機内での行動として

資料をつくったり、睡眠時間を確保することが主になると考えられる。

リテンションが高いのはビジネス客と考えた場合、航空会社としてはこちらのビジネス客ユーザーに焦点を当てるのは自明である。

 

ただし、現在すでに導入されているディスプレイのリプレイスサービスであるので、

このビジネスの有用性はあると私は考えている。

 

②営業のハードルの高さ

全世界の航空者数は1353社*(2015年時点)

営業先が限りなく少ないため、

営業がとれないこと=事業撤退に直結しやすくなるため、

Salesの数は必要ではないが、TopSalesの人材を獲得する必要がある。

 

*一般財団法人 日本航空機開発協会より

http://www.jadc.jp/files/topics/41_ext_01_0.pdf

 

久しぶりにブログを書きましたが、抜け落ちている視点が多々あると思うので、

見つけたらぜひコメント等いただけるとありがたいです。