【レポート】WWDC16 キーノート まとめ
今回のブログでは、WWDC16のまとめについて書いていこうと思います。
▼Siriの最新機能
▼Homekitについて
▼メッセンジャーの最新機能
《読了時間:3分》
▼Siriについて
今回の発表ではSiriがこの秋からのmacOS Sierraに搭載されることになりました。
これにより、Siriをmacbook上で操作することができるようになりました。
私個人では、今回のSiriの搭載において従来と何かおおきく変わるかと言われれば、
正直そんなに変わらないと思っています。
とはいえ、AIが個々人のパーソナルアシスタントとして機能する世界観へはまた一歩近づいたわけで、今後Siriだけではなく、Facebook,Google,MicrosoftなどのAIと競争で
どんどん機能が向上していくのは本当に楽しみです。
またiOSにおいて、SiriがDeveloper向けに解放されることになりました。
これによって、Siriが各アプリケーションに新たな付加価値を与えることができるようになります(音声操作と入力)
各アプリにSiriが搭載されることで、コンシェルジュ的な機能が搭載アプリに実装されることになるのですが、このSiriというある種のフォーマットと合うサービスで効果を発揮します。それは例えばデモの中で話していたように、We chatなどのコミュニケーションアプリは音声操作と入力で、これまでの手打ちのプロセスを簡略化でき、親和性がありますね。
▼Homekitについて
このHomekitでは、スマートハウスがスマートハウスたりえるために、これまでバラバラだったプロトコルを用いていたデバイスを、
このHomekitを通すことで簡単、安全に制御できるようになりました。
このアプリケーションでは、自ら様々なボタンを設定し、それを用いて操作することができるようになります。
日本でスマートハウスをイメージするサービスでいうと株式会社vincluのGateboxですね。
Gateboxは、AI機能とこのスマートハウスの世界観を融合させているイメージになりますが、このhomekitでは、まずは、家の様々なデバイスの統一収束し、Homekitプラットフォーム上で操作できるということが肝になっています。
今のところ、私自身の家がスマートハウスに徐々になりつつあるという感覚はないのですが、こういう発表を聞くと、水面下で着々と生活に変化をもたらしていくんだなあと感じます。
▼メッセンジャーの最新機能について
今回の発表で、私が最も興味をもったのはこのメッセンジャーの最新機能です。
日本にいるとLINEがコミュニケーションツールとして強力で、そのほかFacebookのメッセンジャーアプリを使うという状況で、このimessengerを使うことはほとんどありません。
しかし今回のこのメッセンジャーのアップデートでは
・リッチリンク(facebook等で実装されているURLを貼ると内容がみれるというもの)
∟ビデオもインラインとして使うことができる
・メッセンジャー上の新しい視覚効果の実装
∟メッセージの吹き出し効果、タップによる絵文字変換機能、全画面での効果の実装
(スナップチャットのマスカレード的なものも効果として提供されます)
このメッセンジャーはAPIも公開され、このimessengerプラットフォーム上で
決済を行うことができたり、料理の注文を行ったりと様々な用途で使われることが期待されます。
個人的感想としては非常にこのアップデートは面白いのですが、以前F8で発表されていたMesseger botのapple版として受け取ってしまい、すごくわくわくするほどまでではありませんでした。
とはいえ、結局はコンテンツ、ユーザーに提供する価値の大きなものが生き残るはずなので、これからどのように他社と差別化を図っていくのか非常に楽しみです。
▼全体の感想
上記にもあげた通り、正直「これは!!!」という驚きやわくわくはありませんでした。
この要因としては、ハードウェアの発表がなかったり、つい先日にF8で同じような内容が発表されていたからというのが挙げられると思います。
今回はあくまでDeveloper向けのソフトウェアの話で、これらのソフトウェアが盛り込まれた今年の秋の新製品の発表を楽しみにしておこうと思います